ネトゲ恋愛記。

ゆう「電信柱と道路が仲良くすると、横断歩道が嫉妬するんやって」






いきなりの話題だけれど。



ゆうさんがそんな事を言い出してきた。




うん。とりあえず無機物萌えの話ですか、そうですか。



ゆうさんには分からない萌えの境地、無機物萌え。



※物に対して萌えるという高等テクニック。

　　物を擬人化させて萌えるというのがポイントのようです。






なんでも腐男子の友達に電柱×道路って良くない？といわれたそうで。





※ＢＬ好きな男性の事。俺は違う。耐性があるだけです。




ゆう「それで、道路があって電柱が成り立つとか言われて（？＿？）ってかおになったぞ」



俺「わからなくっても別にいいじゃない」


ゆう「わからないのでフクれているのです」




やたらに知りたがるので、無機物萌えについて少し説明してみることに。




むしろ、説明できる自分が怖いな。




俺「そやなぁ・・・例えば、信号機の青を人に例えると？」


ゆう「ジャックバウアー」


俺「じゃあ黄色は？」


ゆう「タイムマシーン３号の太ってる方」


俺「じゃあ赤は？」


ゆう「くりーむしちゅーの有田」



俺「大体そんな風に無機物をイメージして、かけ算します」



※かけ算＝カップリングすること。分からなければググってほしい。











ゆう「き・・・きめえ・・・」


当たり前だ。



死なない特務員とか髪のとがったおっさんとか太ったメガネとか。


どうやっても頭痛の種しか出てこんよ。



俺「メンツをそうやって具体化しないで、綺麗だの可愛いだのにするのが良いみたいです」



平たく言うと、擬人化だしね。


無機物萌えってやつは。



現に純アルミニウム製ＰＣ冷却台『すのこタン。』なんていうのもあるし、人の想像力なんて


無限なんだなと思わされます。




俺「大体見た目で言ったらフットボールアワーの岩尾×麒麟の田村なんて切ないだろ」



ゆう「う・・・お・・・お・・・」



俺「目が～目が～でしょうが」



ゆう「バルス！！」




ばるすをとなえた！　ほうかいした！



結局無機物萌えは体得できなかったみたいだけど、



別にしなくても良いです。




いきなり鉛筆×消しゴムとかいわれても困るしね。








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みなさんは、たまに自分の気に入っている地元の番組を勘違いしてる時ってないですか？



全国放送なのだと。



そして、自分の街の習慣が常識だと思ってませんか？



意外と、違いというものもありました。ゆうさんの住む場所とは。






ゆうさんと初めて会って、神戸スイーツハーバーというスイーツの殿堂のような


お店に立ち寄った時のことです。




なぜか話の話題は漫才師に。



※昭和の町並みと船をモチーフにした多店舗出店型のお店。

　現在はもうありません。





俺「めだか師匠とか結構好きでな？横町へようこちょっていうのが」




ゆう「ちょ、Ｋさん寒いですよっ」



俺「実際にあんねんって!！」



あと横に思いっきり距離とるな。



※ナニワ人情コメディーで大阪では知られている番組。

　
　『横町へよ～こちょ』という番組が実際にやってました。





自分の地方でしか放送してないそのローカル番組、全国放送だと思ってた。



意外とあることだと信じたい。



そこ、ねぇよって言わないこと。





それはさておき、街のルールにまで違いがあることは知らなかった。




ゆう「あ、でも山口って夜に信号止まるところあるよ」



曰く、信号機が寝るそうです。



えっと・・・危なくない？





うちの周りにも、真夜中は赤の点滅信号になるところもあるけれど。




世間の常識、非常識。




自分の街のルールは世間のルールでは意外と無いようです。







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『そんなの微妙すぎ～♪』





ゆう「微妙って言うな！！」



バスト占いの歌、ご存じでしょうか。


ＡからＨまで、８組のバストを好み別に好き勝手言ってくれます。


検索すれば出てきますので、聞きたい方は是非どうぞ。





俺「あれって･･･結局最適サイズ言ってないよね」



ゆう「うん、そうなんだよ」




俺「ゆうさん。なにげにあの曲、気に入ってるよね」





だいたい歌えるそうですし。



俺はほとんど歌えるけどな!！



とはいえ、そんな微妙評価を受けて気にしているゆうさん。



男にとってそんなの別に大切じゃないですし。



俺は十二分に満足。






ゆう「いやー・・・でもシルエットがなんか足りないというか。


　　　あと一年間豆乳を飲み続けた私に言うか」







俺「伸長法を実践してきた俺に言うか」





ゆう「フヒヒ、サーセン」





結局人の悩みはそれぞれ。どこまでいってもコンプレックスは無くならないもの。



ゆうさんも気にしているようなので、ネットで色々と調べてみました。





『一日七秒でバストアップ！！』


なんだこれ。





『ＢからＦまで成長、彼氏も大満足です』


レビューまで。



う、うさんくさすぎる・・・


胸というものは、筋肉を下地として乳腺、脂肪で構成されているので


乳腺を効果的に成長させることで発達を促します。



だそうで。




七秒。



まじめに考えて、それは普通に上側の胸の付け根を押すかアンダーを押すか。


それとも横から・・・？



それとも・・・意表をついて足の裏？





ゆう「それでなったら日本中巨乳だらけですね」



そりゃそうだ。




バストアップには、俺自らバストアップマッサージいたします。




暇さえあれば。






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今の時期になっても、色々と企業周りをしてます、就活です。



内定こそもらえたものの、待遇やらなにやらと考えると、決めるに決められません。




そんな就活での話。





俺「東京勤務オンリーの面白そうな企業見つけたんだけど」



ゆう「ほぉー」



俺「だいぶ優良企業みたいでな、説明会行こうかどうしようか」



俺は兵庫、ゆうさんは山口。



いずれ山口から大阪に出てくる予定があるゆうさん。


もちろん自分の責任全部で就職先は決めますが、あんまり東京勤務をする気もありません。




振ってみただけとはいえ、説明会でいちいち聞くなんてそもそも間違ってるわけで＿＿＿＿






ゆう「男は度胸、なんでも試してみるもんだ！」





そこでくそみそか。



確かに、男は度胸かもしれないな。



俺「別段説明会行ったからって内定もらえる訳じゃないけど・・・


　　内定もらえたら、ついてきてくだしゃーと言ってみる」






すると。沈黙。




埃が積もる勢いで、沈黙。





チャットはここが困る。


相手がどんな顔してるかわからないから。






・・・なんか言ってくれ。いやそもそも重かったか!?





なんて考えていると、メッセ欄に文字が並びます。


ゆう「ふふふ・・・なんか嬉しいな」



俺「あんまり冗談ではいってないのですよ？」



ゆう「ほんとー？」



俺「こういうのでは、冗談は言いません」



ゆう「ふっふっふ。ごめんちょっとにやにやしました」




悪い俺はひやひやした。



もう告白するとき並くらいにひやひやした。



俺「可能性として、あったとしたら考えといて、といっておくわ」



ゆう「ん。そうする」




僕には、君が必要ですから。

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ゆう「これで一番最初にお祝いしたことになった」



誕生日の前日、ゆうさんがそんなことを言ってきてくれた。


いつもの事だけれど。


メッセと、電話と両方で。６月９日と１０日の、境目の日が変わる時間帯に。






おめでとうという言葉と一緒に言ってくれました。



普段会えないからこそ、こんなさりげない言葉が嬉しくて。



もう、可愛いなぁ！今すぐに頭なでたい抱きしめたい！


一番に祝いたいって気持ちだけでもご飯二杯は余裕です。






ゆう「誕生日何か欲しいものある？」


そう聞かれたけれど、前に誕生日会えないだろうって代わりに


名刺入れをもらったし、欲しいものと言えばゆうとの時間、他には＿＿＿



俺「ゆうさんの写メお願い」


ゆう「自分を撮るのって難しいんですよ・・・」



俺「できればエロいのお願いします」



なんて、冗談半分で言ってたのですが・・・






・・・届いてしまいました。エロいの。


ゆう「えろい写真も撮ったよー全裸だよー」


まず性格上あり得ない、と思ってても所詮俗物です。


俺「・・・ください」


ゆう「ははは、送信ー」



言うと同時に、震える携帯。上がる、テンション。


わずかな期待。




そこに添付されているものは、確かに良い物だった。


けどゆうさん随分毛深くないかこれ。


ゆう「毛深いのが悩みです」


俺「・・・あざーっす」


ゆう「一糸まとわぬ姿って事だよね」





どうみても猫です、本当にありがとうございました。


しかもこの猫めちゃくちゃシッポ太いなおい。


わずかにでも期待した自分、精進しろ。




ゆう「夜一さんみたいなもんだと思ってください」


俺「夜一さん・・・だと・・・だったら下から服を脱ぐのがポイントです」


ゆう「あっ私上から脱いでました、下から脱がなきゃ駄目ですか」


俺「うん、エロいよ夜一さんエロいよ」


ゆう「夜一さんいいよね夜一さん。でも私ぺったんこの砕蜂の方が好きなのっ」



※少年ジャンプより、ＢＬＥＡＣＨの黒猫さん。主人公の師匠の一人で姉御肌。

　あとすぐ脱ぐ。





けれど。もう一つ綺麗に映ったゆうさんの写真がメール添付で送られてきてて。


たびたび見返しては、顔をほころばせてます。



俺「ゆうさんってこんな綺麗だったんだよなぁ」


ゆう「わはは、今更気づいたか」





俺「みんなに自慢して待ち受け設定っと＿＿＿」




ゆう「らめえええええええええ！」



したくなる時点で、頭の病気だと思います。

したくなったけどね。





追伸。

誕生日のプレゼントに、ドナルドダックのぬいぐるみが送られてきました。





行く気のない内定先（ブラック企業）から。




どうしよう。これ。

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