ネトゲ恋愛記。

ゆうさん「ぷぷ・・・くくく」


メッセ越しからでも余裕で表情が伺えるこの文字。


ゆうさん「変わってない・・・若いっ・・・うらやましっ・・・ぷぷぷっ」



うん。それは百も承知だ。


ゆうさん「いやー若いって良いわねぇ」




一年半俺の方が年上です。



こないだ机の中を掘り出したら、出てきた証明写真（茶髪仕様）。


二年くらい前に一回染めた頃の写真を一度携帯に貼って送ってみるとこの調子。




ちなみにその写真、初めてあった頃のゆうさんと同い年ですから。



ゆうさん「あー・・・そうやなぁ。１９って言ったらびっくりしとったもんな」



俺「素直に２２，３歳だと思ってた」



ゆうさん「二十歳なのに２３に見られる私涙目」




冗談めかしてはいるけれど。


ゆうさんはどうにも自分が若干年上に見られることが少し気にかかってるみたいで。



俺はまるっきりその逆で。世の中うまくいかないもんだなぁ。




なんて思っているとゆうさんは軽くこうおっしゃられました。



ゆうさん「歳と言えば、Ｋさんなら25歳くらいまでなら歳児余裕だよ」



25歳児。よく冗談であんまり年を取りたくないので21歳児って言ってるのですが。




なんか25過ぎても外見変わらないような気がしてきた。



俺「そうなるように若くしておくな」



ゆうさん「乙女だ」




誰が乙女か。


乙女でもオトメンでもありません。






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それはいつから言われ始めたのか、不明。


しかし、無意識に放つ言葉。



ひとたび放たれれば、引かれるか笑われるかの二択。


そう、それは＿＿＿＿＿




俺「へっくちうにゅう」








ゆうさん「鳴いた・・・鳴いたー！」



俺「うっさい！！」


そう、くしゃみ。

へっくちというのもアレだけど、うにゅう。


極めて痛い言葉。うにゅう。


雛苺の喜ぶ、うにゅう。




そもそもへっくち。


もうすぐ２２の言葉として存在しちゃ駄目だろ。


てか男としてアウト気味（だといいたいが全力アウト）。





ゆうさん「持ち帰っても良いですか？」


いいですけど可愛がってくださいね。


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友人Ａ「ゆうさんは俺の嫁！」


友人Ｂ「ゆうは俺の嫁！」


友人Ｃ「ゆうは俺の嫁！」


これ、実際にあるネトゲのチャットログです。




ちなみに友人Ａ、Ｂ、Ｃ共に全員女性という仕様。




※俺の嫁･･･可愛い、萌えたなどの代用語。転じて占有したいほど可愛い、萌えた。

　　この発言をゆうさんが女性キャラに向けまくっていたので当初男だと勘違いしてた。


うちの俺の嫁ことゆうさんはやたらモテます。

ゲーム内では。


特にも何も同性にやたらとモテます。



普段から少しずれた言動も併せてなにかにつけてモテる。言うなれば愛されキャラなわけで。



俺「ゆうさんは俺の嫁！」


友人Ａ「ゆうさんは俺の嫁！」


友人Ｂ「ゆうさんは」



たまに起こる嫁コール。


ただ、本気で俺の嫁発言している人物がいることに友人たちは知らないわけで。



俺「ゆうさんは俺の嫁！」



実際に付き合っていることは秘密なのですが、漏らしてしまいそうで自分が怖い。


いうなれば、友人グループがいて、その中秘密で付き合っているようなもんなんです。



それはさておき、この言葉、ゆうさんはよく使ってます。


色んな女性のＣＰＵに。


ＣＰＵに対してだけ言うところが、結構性格表してます。



ゆうさん「Ｋは俺の塚！」


わざとでも塚、はヤメレ。




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『男性は声の高い女性に保護欲をかき立てられる』



・・・なるほど。


パソコンでそんな情報を拾って、俺はふと考えた。


ゆうさんとは山口県から兵庫県まで、岡山と広島を挟んだ距離がある。


県を二つまたぐだけなんだけど、なかなかに遠い距離でもあるし

互いに都合がつかなければ会えないことも多いんです。



なので日々メッセンジャーか電話で連絡を取り合っているって状況。



・・・・・・肉声で萌えたいな。


萌えるとか使ってますが、好きな人の可愛い声って誰でも聞きたいと思うもの。


と、いうわけで電話で可愛い声のリクエスト。





ゆうさん「もしもし、お～私も今電話しようと思ってたのよ」


着信一秒で出ましたよ。嬉しい言葉もオプション付きで。


俺「今何してるの？」

ゆうさん「テレビ見ながらネットしながらメール打ってたの。器用でしょ」


俺「うん、そうだねぇ」


ゆうさん「でも今は電話が一番の優先かなぁ」


素で可愛いことを言ってくれるじゃないかこの子は。


なにはともあれ、リクエストしてみることに。


俺「と、いうわけで可愛い声でＫさんって呼んでみて」

ゆうさん「えー・・・私地が低いしよくわからんのよ」


その後うーうー唸っててしばらくしてからゆうさんがぽつり。


ゆうさん「裏声で・・・良い？」


あなたそもそもカラオケで創世のアクエリオン歌えるくらい高音出るじゃない。


俺「こんな風にして言ってくれれば良いんだよ。ゆ～さんっ」


わずかな沈黙。

１，２，３秒ほど経ってから





ゆうさん「生後二週間のパンダが出てきた・・・」



あれ？サービスって俺の方がして無くない？



ゆうさん「なんていうか黄ばんで汚れる前の・・・が・・・」





本人曰く愛らしいとかそういう表現がしたかったそうです。

あと黄ばんで汚れる言うな。

何はともあれ、まだこっちは聞いてません。




それをいうとまたうーうー唸るゆうさん。



ゆうさん「あひゃー」




ナニ口走ってるんですか


あひゃーって。あひゃーって。

それだけでもえらく可愛く感じてしまった俺は相当病気のようです。



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