ネトゲ恋愛記。

店員さん「悩んでますねぇ～どっちも可愛いですよね～」


ゆう「可愛いですよね～」


福岡は天神。ゆうはとあるブランドでずっとうんうんうなっていた。


手にあるのは二着の服。



多分、よくあることだとおもう。




店員さん「（どっちにしたらいいか）アドバイスしてあげたらどうですか？」



会話上手だなぁこのお姉さん。たぶん彼氏が暇そうだったからだと思うけど。



俺「いやーどうせアドバイスしても結局最後は自分ですからねぇ」


店員さん「ですよねぇー。結局自分が欲しい物買っちゃいますよねぇ」


お姉さん、あなたもか。


俺「あと、女物は流行わかんないですし。JJもCanCamもnon･noも読んでないですから」



あとeggとかもな。eggみたいな人は苦手だけど。



そういうのも読むべきかな、と思う。若干CanCamの特集の設定が痛いときがあるけど。



にしても、大した進歩だと思う。高校出たばっかの時は女性とあんま話せなかっただろうし。



語尾がはやくなるとかいう恥ずかしい状態だった俺を消したい。もう抹消したい。



そんな俺が女性に慣れた理由が『ネトゲ』だなんて誰が信じられるだろうか。



ゆう「う～う～」



俺「持ってる色の少ない方を選べば良いんちゃう？」



ゆう「このタイプのはもってないんよ・・・」



俺「じゃあ安い方選べば・・・？」



ゆう「どっちも同じ値段なんよ」



俺「・・・じゃあ、好きな色の方で？」



ゆう「う～う～・・・うう・・・」



そのとき、ゆうはリミットを外した。清々しい顔をしていた。



ゆう「よし！！両方買おう！！」



上の口は正直だな、ゆうさん。



やべぇ、稀に見るレベルでいい顔してる。



買い物好きと公言してるのは嘘じゃないなぁ。


そのあと別のブティックで俺とゆうで一着ずつお買い上げ（両方女物。笑え）



意外と、男の着れる女物って多いです。





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