ネトゲ恋愛記。

ゆう「これで一番最初にお祝いしたことになった」



誕生日の前日、ゆうさんがそんなことを言ってきてくれた。


いつもの事だけれど。


メッセと、電話と両方で。６月９日と１０日の、境目の日が変わる時間帯に。






おめでとうという言葉と一緒に言ってくれました。



普段会えないからこそ、こんなさりげない言葉が嬉しくて。



もう、可愛いなぁ！今すぐに頭なでたい抱きしめたい！


一番に祝いたいって気持ちだけでもご飯二杯は余裕です。






ゆう「誕生日何か欲しいものある？」


そう聞かれたけれど、前に誕生日会えないだろうって代わりに


名刺入れをもらったし、欲しいものと言えばゆうとの時間、他には＿＿＿



俺「ゆうさんの写メお願い」


ゆう「自分を撮るのって難しいんですよ・・・」



俺「できればエロいのお願いします」



なんて、冗談半分で言ってたのですが・・・






・・・届いてしまいました。エロいの。


ゆう「えろい写真も撮ったよー全裸だよー」


まず性格上あり得ない、と思ってても所詮俗物です。


俺「・・・ください」


ゆう「ははは、送信ー」



言うと同時に、震える携帯。上がる、テンション。


わずかな期待。




そこに添付されているものは、確かに良い物だった。


けどゆうさん随分毛深くないかこれ。


ゆう「毛深いのが悩みです」


俺「・・・あざーっす」


ゆう「一糸まとわぬ姿って事だよね」





どうみても猫です、本当にありがとうございました。


しかもこの猫めちゃくちゃシッポ太いなおい。


わずかにでも期待した自分、精進しろ。




ゆう「夜一さんみたいなもんだと思ってください」


俺「夜一さん・・・だと・・・だったら下から服を脱ぐのがポイントです」


ゆう「あっ私上から脱いでました、下から脱がなきゃ駄目ですか」


俺「うん、エロいよ夜一さんエロいよ」


ゆう「夜一さんいいよね夜一さん。でも私ぺったんこの砕蜂の方が好きなのっ」



※少年ジャンプより、ＢＬＥＡＣＨの黒猫さん。主人公の師匠の一人で姉御肌。

　あとすぐ脱ぐ。





けれど。もう一つ綺麗に映ったゆうさんの写真がメール添付で送られてきてて。


たびたび見返しては、顔をほころばせてます。



俺「ゆうさんってこんな綺麗だったんだよなぁ」


ゆう「わはは、今更気づいたか」





俺「みんなに自慢して待ち受け設定っと＿＿＿」




ゆう「らめえええええええええ！」



したくなる時点で、頭の病気だと思います。

したくなったけどね。





追伸。

誕生日のプレゼントに、ドナルドダックのぬいぐるみが送られてきました。





行く気のない内定先（ブラック企業）から。




どうしよう。これ。

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